お客様の大切な車両・高価な車両を
いかに美しく走行していただき、しかも末永く愛着を持っていつまでも宝物のように所有されることを思いながら・・・N広場ではまず、メンテナンス液による走行への影響があってはならないと第一に考えました。
市場には鉄道模型に限らず、きちっとしたメンテナンスを必要とする(正しいメンテナンスをしてこそ、期待通りの性能を発揮し、維持し続けることが可能)趣味や製品の特性をいつまでも末永く保つために、ご自身がしっかりとした知識と考えの下に、ご自身で納得されたメンテナンスを心がける事こそ確かなものはほかにありません。
ご来店された多くのお客様が話される内容から考えてみますと、メンテンスとはむやみにオイルを注いだり、グリスを塗り込んだりすることではなく、むしろヨゴレ油やネバネバ汚れをスッキリ取り除くことの方がメンテンスに近いと考えます。
N広場が大型レイアウトを製作する企画を持った時、まず一番に頭に浮かんできたことは、お客様の美しい車両のスロー走行と坂道走行において、確かな表現力を楽しんでいただくことでした。そのためにはいかにしっかりしたメンテナンス液を毎日のレールクリーニングに用いる必要があるのではないかと考えたわけです。
まず、5メートルの長さをもつ建築平材に直線レール5メートル分を取り付け、1メートルで約5センチのスロープ角度をセットしたテスト坂道レールを作成し、12両1M程度のNゲージ車両を数種類ピックアップして坂道実験をするための準備を整えました。
一般に市販されているクリーニング液と称される製品を可能な限り購入してみました。模型用クリーニング液をはじめ、一般に市販されている家庭用および各種機械用クリーナー、その他石油、ガソリン、シンナーなど約50種類のクリーニング液をドッサリそろえたわけです。
ここからがとても根気のいる作業でした。
それぞれの各液をセットした坂道レールに塗布し、キレイな布で均一に磨き上げた後、5メートルの直線坂道を登らせて登坂力をチェックしたのです。結果はご自身で実験をしてみて確認してみてください。
また別の走行実験として、大きな板にフレキシブルレールで作った直径約2メートルのオーバルコースをセットし(坂のないコース)、それぞれのクリーナー液がもたらすレールと車輪の走行後の汚れ具合を時間をかけて調べました。
クリーニング液といわれるそれぞれの製品の中には
連続走行時間が1時間にも満たない時点で、ピカピカ光っていたフレキシブルレールがなんとマダラ模様のベタベタ汚れに変化し、スロー走行は全く出来ず、出力電圧を持ち上げても、カックンカックンとひどい動作を繰り返してしまうクリーナー液にはビックリしました。
この時そのレールに発生した、黒々とした汚れは気味の悪いほど凄まじく、大変ビックリしたことを今でも覚えています。この実験も是非ご自身で結果を確認してみてください。
結局、数あるクリーニング液の中から、N広場が択び抜いたレールメンテナンス(車輪メンテナンスも含む)液は、やはり大昔から精密機器や高級オーディオ修理・調整技術を仕事とする方々が使用する無水エタノールだったのです!
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